酒に「香り」は欠かせない。
無味無臭のものもあるが、多くの酒に「香り」がある。
強いもの弱いもの様々。
その中で「香り」ではなく「ニオイ」と表現したい酒がある。
それが「ラフロイグ」。
これほど強烈な「ニオイ」を発する酒は、そう多くはない。
個性的なアイラモルトの中でも独特。
定番のスモーキーフレーバーだけでなく、歯医者のような薬品香が漂う。
波しぶきがかかるほどの海沿いにある貯蔵庫で熟成されるためらしい。
ヨード香とも言われる。
今回はそんなラフロイグシリーズの中からこちら。
クォーター(1/4)サイズの小樽で熟成した一本。
バーボン樽で熟成した原酒を、127㍑の小樽で後熟。
アルコール度数48%でボトリング。
原酒と樽の接する面積が大きくなるので、熟成が早く進む。
エイジングの表記は無いが、7~10年前後と思われる。
【10年】(右)と比較してみる。
ざっくり言うと【QC】の方が荒々しく刺激的な味わい。
【10】の方が滑らかで円やか。熟成感があり安心して飲める。
「ニオイ」に着目してみると…。
両者とも「歯医者を思わせる薬品香」は以前より弱い気がする。
むしろアードベッグのような「ゴム香」がある。
加水するとさらに顕著になる。
さて、ラフロイグの味(ニオイ?)は変わったのか。
それとも私の味覚(嗅覚?)が衰えたのか?
トレンドに合わせて少しずつ変えるとも聞くが、真相は不明。
旧いボトルがあったら飲んでみたいものだ。
最後に「ラフロイグ3兄弟」!?
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