ようやく梅雨が明けた。
猛暑になった。
ジメジメは不快だが、猛暑日もシンドイ。
今回は、そんな猛暑を吹き飛ばしてくれそうな日本酒だ。
その名も「いっせん ふうじん」
「栄光冨士」ブランドの夏酒である。
使用米は新潟県産の五百万石。
精米は80%。
日本酒度+10の、辛口純米酒だ。
「栄光冨士」と言えば、高精白の純米大吟醸。
そして無濾過生原酒のようなタイプのお酒をイメージするのだが…
こちらは低精白で、火入れの辛口純米酒。
さて、どんな味わいなのだろう。
冷で。
香りはほとんど感じない。
口に含むと、すぅ~っと沈み込んでいくような印象がある。
酒質を重く感じているのだろうか?
口当たりは滑らかで、スッキリしている。
常温~ぬる燗。
円やかな膨らみを感じる。
ちょっとした苦みや酸も感じる。
後味に何か残るが、スッキリしたテイストは変わりない。
上燗。
滑らかな口当たりはそのままに、スッキリ感が一段と増す。
軽やかになり、真ん中に膨らみも感じられる。
料理とは一番合いそう。
温度が低いと酒質の重さや雑味を感じる。
燗にして飲むとスッキリと軽くなって、おいしい。
今の季節なら、冷房の効いた部屋で燗酒がベターか。
よく考えてみると、この猛暑。
人類が快適な暮らしを求めてきた、その代償なのである。
フランスでも40℃を超えたそうだ。
この先、異常気象とどう折り合いをつけて暮らしていくべきか?
エアコンの効いた部屋で、そんな想いに耽るのである。
過去の「栄光冨士」の記事。